誰かに花をプレゼントしたことはありますか?
母の日や父の日、ピアノの発表会に出るお友達に、
職場でのお別れに、時にはお見舞いに…と
様々なシーンで花をプレゼントする機会があります。
花には不思議な力があるようで、
よほどの嫌う理由がない限りは
もらってうれしくない人はいないのではないでしょうか。
男性は花を選ぶことももらうことも、
もしかしたら気恥ずかしさもあるかもしれませんが、
女性は花をもらうと本当にうれしいものです。
また、もらった人の笑顔を思い浮かべながら
花を選ぶことも、とても楽しいものです。
プレゼントの定番といえば花束!女性は喜ぶが男性には迷惑!?
プレゼントに花束をもらうのも贈るのも
女性は喜びますが、男性にとっては
そうとも限らない場合もあるようです。
理由は様々ですが、ざっくりと言えば扱いに困る、
ということがあるようです。
例えば会社の送別会で花束を受け取ったとしましょう。
その後二次会、三次会と飲み屋を渡り歩くにしても
花束を持ち歩かなければならず、行った先でも
置き場に困ってしまうようです。
さらに電車に乗って帰ろうと思えば、
酔って多少ふらふらする中、混雑する電車に
花束を抱えて乗るのは大変なことのようです。
花束をもって歩くだけでも恥ずかしさがあるようです。
また、男性の方が家に帰ってからも
花束の扱いに迷うことが多いです。
一人暮らしの男性なら花瓶を持っている人は
少ないでしょうし、家族がいる人も
花束をいけられるほどの花瓶を
持っているとは限りません。
また花束には色々な種類の花が
集められていますが、花の種類によっても
違うため、出来れば花束を一度広げて
花の種類や、もつ期間ごとに分けて
生けるのが理想的です。
でも、そこまでするのを面倒だと感じたり
そのことすら知らなかったりする人も
中にはいるでしょう。
そして最後には捨てるタイミングが
やってくるわけですが、いつ捨てて良いのか
迷うのも花束です。
自分としては迷惑に感じていたとしても、
同僚や友達、家族からの厚意のプレゼントである以上、
無下に捨てるには抵抗があるものです。
つまり、苦労して家まで持って帰ったにも関わらず、
扱いも分からず、花瓶に生けることもできず、
更に捨てて良いのかどうかにも迷うという
とても扱いの難しいものになってしまう可能性が
あるのです。
男性にとっては迷惑と思われても
仕方のない面があることも否めません。
日本には花を贈る文化が無かった!?その理由とは…
もともと日本には花を贈る文化がありませんでした。
日本で花をプレゼントしあうようになったのは
戦後に欧米文化が流れ込んできてからのことなので、
わりと新しい文化と言えます。
そのため、まだまだ日本で日常に溶け込むほど
浸透しているとは言えないでしょう。
なぜなかなか浸透しないのか、
その理由として、日本では花は
日常の中にあるものやプレゼントではなく、
教養人のたしなみの一つであったり、
葬式や結婚式に飾られる特別な時に
使われるものだったりしたことが挙げられます。
また、花は天皇など位の高い人から
下賜するものとして扱われていたり、
昔はプレゼント、つまり贈答品は
基本的には食品が選ばれていたためです。
今でも贈答品やお供え物には食品が
多く使われていますが、それもこの文化の名残と
言えるでしょう。
現代でも、特別な時に花を贈ることはあっても、
気軽に花をプレゼントすることは
欧米に比べれば圧倒的に少ないです。
例えばフランスで街を歩けば、男女関わらず
花を手に歩く人を多く見かけます。
その花束も作りこまれたものではなく、
花屋の店頭で、さっとその日の気分で選んだ
小さなものをくるくるっとまとめてリボンでとめて、
それを手に家路を急ぐイメージです。
もちろん、抱えきれないほどの大きな花束を
抱えている人もいます。
日本ではあまりそういった姿は見られませんが、
これまでの習慣や文化を考えれば納得です。
しかし、一説によれば源氏物語で愛の告白を
するときに花が添えられていたといいます。
プレゼントとしては浸透していなくても、
愛を伝え合う時に花が添えられていたのなら
むしろより素敵に感じられますね。
そう考えると、やはり花は恋人へのプレゼントとしては
一番なのかもしれません。
まとめ
日本には日本の文化や良い点がありますから、
何も欧米の様に日常的に花を贈りあうことだけが
称賛されるわけではありません。
日本では天皇が下賜する畏れ多いものだったと
いうことや、お供えや葬式に使われる
特別なものだったということも大切な日本の文化です。
また病気の人や入院した人には、
「根付く」という印象から鉢植えはお見舞いに
不向きであるという考え方も、日本人の気質が
表れていて誇るべき考え方です。
一方で、日常的に花が日々の生活に
溶け込んでいることも素敵なものです。
花はメインのプレゼントにすることも
ちょっとした添え物にすることもできますし、
花の楽しみ方は様々です。
色々なシーンや状況を踏まえて、花や花を添えた
プレゼントを選んで相手の喜ぶ顔が
見られたらうれしいですね。