左利きというと、不便なイメージがあるでしょうか?
そもそもなぜ左利きになるのでしょうか?
両親が左利きだと子供も左利きになる傾向にありますが、
遺伝というよりも、環境によるところが大きいようです。
なぜなら子供の基本は真似からはじまるので
どうしても身近な両親が左利きだと、
そのまま真似をして左利きになることが
多いようです。
右利きに比べて左利きの人は少なく、
苦労するイメージもありますが
逆に得したことや意外なことは
あるのでしょうか。
不便なことが多い左利き…得したことってあるの!?
左利きというと、はさみや包丁が使いづらいなど
不便なイメージがあります。
その他にも鉛筆で横書きしていくと、
手が汚れてノートまで汚れることや、
パソコンのテンキーが右側にあり、
打ちにくいことがあります。
その反面、特にスポーツなどをしている場合、
左利きが有利になることもあるでしょう。
その他にも左利きで、得することはあるのでしょうか?
スポーツの中でも水泳や陸上などよりも、
いわゆる対戦型のスポーツの場合に、
左利きが有利になる場合があります。
その中でも特に野球は
分かりやすいのではないでしょうか。
ピッチャーが左利きの場合の
球の流れもそうですが、
バッターのバッターボックスでの立ち位置や、
打った後の姿勢が
野球のルール上、有利になるのです。
右打ちのバッターは、ホームベースの左側に立ち、
ヒットを打つと多くの場合、
背中側が一塁側に向きます。
一塁に走るためには
反転振り向かねばなりません。
左打ちのバッターはバッターボックスの右側に立つので、
右打ちバッターに比べて
2~3歩程度一塁側に近いことになり、
ヒットを打った後も、
一塁側を向いていることが多いので、
そのまま走り出すことができます。
この2~3歩の違いが、
ヒットになるかどうかになるカギとなり、
とても有利に働く場合が少なからずあるのです。
サッカー、バスケット、ハンドボールなどでは
ディフェンスをしている時に、
左に攻められると、とっさの反応が遅れて
一気に抜かれ、失点やファウルにつながることもあるでしょう。
これをうまく利用できれば、
オフェンスにとって、左利きであることは
有利ということになります。
中にはスポーツだけ左利きの人や
球技だけ左利きの人もいます。
それだけ左利きはスポーツの場面で
得することがあるようです。
その他、かなり主観的ではありますが、
左利きには「かっこいい」「頭がよさそう」「天才は左利きが多い」などの
イメージを持つ人が少なからずいます。
初対面の人や、新しく出会った人との話のきっかけや
話題作りにはできるかもしれません。
慣れれば平気!? 左利きで困らない人は意外と多い!
他人から見ると、左利きは不便そうに見えますが、
本人にとってはそれが当たり前なので、
実はあまり不便には感じないようです。
また、一昔前は左利きを無理に
右利きに矯正していたこともありましたが、
最近ではそのようなことも減り、
左利きの人が増えています。
それとともに、左利きの人向けの道具なども
充実してきています。
例えばはさみや包丁、
パソコンのマウスやテンキーなどがあげられます。
数は少なく、選択肢は右利きに比べれば
少なくなってしまいますが、
それでも左利き用となっている道具があれば、
やはり不便なく使えて困ることはありません。
左利きの人がナイフとフォークで
食事をするときはどうなのでしょうか?
実はナイフは利き手で持つことが
マナーとされているので
左利きの人は左手でナイフ、右手でフォークをもって
食事をしてもマナー違反とはなりません。
また、握手をするときには
左利きであっても、右手でするほうが無難ですが、
握手程度なら利き手でなくても
さほど困らないと考えられますので、
ここでもあまり不便はないでしょう。
やはり一番違和感があるのは
文字を書くときでしょうか。
文字は基本的に引いて書くことが多いですが、
左利きだと押して書くように見えるので、
見た目に違和感があります。
蛍光ペンで文字に印をつけるのも
左利きの方が難しいようです。
習字も「引いて」書くことが出来ないため、
左利きでは書きにくいことがあるようです。
以前は習字だけは右手で書くこともありましたが、
最近では個性を大切にする傾向もあり、
左利きも個性の一つととらえられ、
習字も左手で書くことが多くなっています。
はね、はらいなど、左利きでは難しいこともあるようですが、
逆に利き手だからこそしっかりとでき、
美しい書が書ける場合も多くなっています。
ただ左利きの人、本人に聞いても
あまり不便だという声は聞かれません。
本人にとってはそれが当たり前であり、
日常なので利き手にこだわる必要はないのかもしれません。
まとめ
右利きの人が思うほど、
左利きの人が日常生活で不便に感じることは
あまりないようです。
むしろ個性としてとらえ、
スポーツなどでその特性を生かすことができたりして
得をする場合もあるようです。
欲を言えばもう少し左利きの人向けの道具などが充実したり
利き手にかかわらず使いやすい道具が増えたりすると
さらに良いのではないでしょうか。