毎日、家事に仕事に育児にとお疲れさまです。
家事の時短アイデアは本にもネットにも溢れています。でも、きれいにラベリングした冷凍ストックや、写真映えする作り置きに憧れて挑戦したものの、かえって疲れてしまったという経験はありませんか。
・今日中に食べきらないといけない
・今日はこれを食べたい気分じゃない
・保存容器を洗うのが面倒
楽をするはずが、目的がズレて負担が増えてしまう。これでは本末転倒です。
この記事では、見栄えは良くないけれど確実に楽になる方法だけを集めました。ひとつでも「これならできそう」と思えるものがあれば、それだけ持ち帰ってください。
嫌いな家事は「工程を減らす」と決める
家事を効率化するとき、いちばん効くのは自分が嫌いな家事から、工程そのものを削ることです。
多くの人が挙げる「面倒な家事」はだいたいこの4つです。
1. 食器洗い
2. 洗濯物をたたむ
3. トイレ掃除
4. 毎日の献立を考える
食器洗いは、フライパンや鍋の脂がスポンジ越しにもぬるっとするのが本当に嫌。洗濯たたみは、服が好きでも作業としては別物。トイレ掃除は、便座を上げて拭くのと床拭きが嫌。献立は、ずっと考えているのが嫌で、しかも一生懸命作った日に限って不評だったりする——。
この4つについて、実際に工程を減らしてみた結果がこちらです。
食器洗い → スプレー式の洗剤で「洗い直し」をなくす
面倒の正体は、油汚れを落とすために何度も洗い直すことでした。そこでスプレー式の洗剤を試したところ、かけて少し置くだけで本当に落ちやすくなり、洗い直しがほぼ不要になりました。
洗濯たたみ → そもそもたたまない仕組みにする
「たたまなければいい」と割り切りました。
服は基本、そのまましまえるハンガーにかけて干し、取り込んだらそのままクローゼットへ。インナーなどの薄い物は、引き出しの中に間仕切りを作って空いているところに入れる方式に。
たたむ手間が消えただけでなく、服もインナーも選びやすくなりました。
トイレ掃除 → 汚している人に担当してもらう
自分の手を煩わせなければいい、という発想に切り替えました。子どもに「お手伝い」として手伝ってもらっています。元をたどれば、汚しているのは夫と長男ですから。
長男が拭いたあとに仕上げだけやればいいので、ストレスがかなり減りました。
献立 → 1週間分をまとめて決める
レシピ本を開いて気になるものに付箋を貼り、そこから1週間分を選んで決めます。決めたら冷凍できるものはまとめ買いして冷凍庫へ。その他は都度買いに行きます。
こうすると1回の買い物が軽くなるので、軽いものは子どもが自主的に持ってくれるようになりました。
料理を楽にする:下ごしらえ冷凍のリスト
家事の中でいちばん時間がかかるのは料理です。ここは買ってきた日にひと手間かけるだけで、毎日が変わります。
冷凍庫に入れておくもの
以下はすべて解凍せずそのまま料理に使えます。
・小口切りにした青ネギ:完成した料理に冷凍のまま散らせばすぐ解けます
・パセリ:袋のまま冷凍すると手で砕けるので、刻む必要がありません
・生姜:買ってきたまま冷凍し、凍ったままおろし金で擦ります
・味噌汁用に刻んだ油揚げと大根:大根は生から煮るより冷凍してから煮たほうが早く味が染みます
・一口サイズに裂いたきのこ類:生より冷凍のほうが栄養価が上がります
・バター:たまにしか使わないなら冷凍。銀紙とラップで包み、さらに袋に入れると酸化を遅らせられます
・納豆:30分ほどで解けるので、料理を始めるときに食卓へ出しておきます
・食パン:冷凍のままトースターへ。焼き時間はいつもと同じで大丈夫です
野菜室・冷蔵室に入れておくもの
・皮を剥いた玉ねぎ:冷蔵しておくと切ったときに涙が出にくくなります。袋にまとめて入れれば乾燥も防げます
・切ったカボチャ:硬くて切るのが面倒な代表格。まとめて切って1週間以内に使い切ります
・小房に分けたブロッコリー:切る前にボウルに水を溜め、茎を持って逆さにしてつぼみを浸し、揺らして汚れを出してから小房にします
・生姜(頻繁に使う場合):丸ごと浸かる量の水と一緒にコップへ。数日ごとに水を替えて1か月を目安に
下味冷凍なら「解凍して焼くだけ」
肉は買ってきた日に全部下味をつけて冷凍しておきます。
生姜焼き:冷凍用の袋に、肉・生姜・醤油・みりん・砂糖・カットした玉ねぎを入れて揉み込んで冷凍。解凍して焼くだけで完成。
唐揚げ:鶏肉を一口大に切り、醤油・酒・生姜・にんにくで下味をつけて冷凍。解凍して片栗粉をまぶして揚げるだけ。
野菜も、人参1本を煮物用のいちょう切り、炒め物用の短冊切り、と切り方を変えて冷凍しておくと使い回せます。ご飯も多めに炊いて1人分ずつ冷凍しておけば、温めるだけです。
コツは「1回分ずつ」冷凍すること
これが最重要です。
袋に薄く入れて冷凍し、都度割って使う方法もありますが、うまく割れないとそれ自体がストレスになります。1回分ずつなら、袋から出して鍋にポチャンで終わりです。
なお、家庭の冷凍庫は開け閉めによる温度変化が大きいので、過信は禁物です。冷凍するときはできるだけ素早く凍らせるのがおいしさのコツです。
掃除は「ながら」で終わらせる
掃除の時間を別に確保しようとすると、まず続きません。何かのついでに終わらせます。
洗濯は夜に回す
お風呂上がりに残り湯を使って洗濯し、寝かしつけの前に回して、寝かしつけが終わったら部屋干し。翌朝に外へ出します。
夜は残り湯の温度が高いので汚れ落ちも良くなりますし、朝の支度に余裕ができます。服のストックが多い家庭なら2日に1回でも十分です。
トイレ・お風呂は子どものお昼寝中に
目を離せない子どもがいると、手に洗剤がついた状態で扉の向こうで泣かれても、すぐには対応できません。だから寝そうだなというタイミングで先にスプレーをかけておくのがコツです。
今はこすらずに落とせる洗剤があるので、寝かしつけている間に洗剤が働いてくれます。寝たあとは気になるところだけこすって、あとはシャワーで流すだけ。
お風呂は、上がるときに水滴を拭き取っておくとカビ予防になり、掃除時間も短くなります。
シンクは洗い物のついでに
油ものを洗ったあとは、見えなくてもシンクに汚れが溜まっています。時間が経つとこびりついて落とすのが大変なので、洗い物の最後にシンク用スポンジでサッと洗うのを習慣にします。
少し手間に感じますが、これをやると「シンクの特別な掃除」が不要になります。
道具と作り置きで、堂々と手を抜く
蒸し器が意外と使える
冷やご飯や冷凍ご飯をおいしく食べたいなら、レンジより蒸し器です。
ラップに包んで保存したご飯を蒸し器で温めると、ぐっとおいしくなります。「ご飯を炊かない」という手抜きをしているぶん、ここでひと頑張りする——この組み合わせなら、炊きたてでなくても家族は喜んでくれます。
休日のお昼を市販の肉まんで済ませるときも、レンジではなく蒸し器で温めるとふっくら仕上がります。
100円ショップのお掃除シート
コンロ、IH、シンク、レンジまわり。拭くだけで済ませられるものは、全部拭くだけで済ませます。
キッチンは拭き掃除をさぼるとベタつきや焦げ付きになり、あとの掃除が何倍も大変になります。床もフローリング用シートでOK。専用ワイパーに取り付けなくても、手でサッと拭けば十分です。
ゴミと出費が少し増えるデメリットはありますが、忙しさで気持ちがパンクして外食が増えることを考えれば、許せる範囲だと思います。
ジャーサラダと常備菜
密閉できる瓶にサラダを作っておく「ジャーサラダ」は、中身にもよりますが2〜3日持つものが多く、週末に作っておけばそれだけで一品確保できます。
切り干し大根やひじき煮、ラタトゥイユや揚げ野菜のマリネなど、きちんと保存すれば日持ちする常備菜もたくさんあります。マフィンなら3〜5日、ジャムならもっと長く楽しめます。
つまり手抜きの最大のコツは、手を抜くための準備をしておくことなんです。
主婦の家事時間は、1日およそ4時間半
主婦の1日の家事時間は平均4時間半と言われています。常勤で働いている方でも、約3割は1日4時間以上を家事に充てているとされます。
「専業主婦は楽でいいよね」と言われることがありますが、実際は朝起きれば朝食とお弁当、洗濯、掃除、そこに子どもの世話が重なります。掃除の最中に呼ばれ、お茶をこぼされて洗濯物が増え、幼稚園で汚した服を持ち帰ってくる。主婦に決まった休みはありません。
だからこそ、負担そのものを減らす発想が要ります。
1. 物を減らす
物が多いと見た目もごちゃつき、片付けなければという気持ちで疲れます。不要なものはフリマアプリや買取に出せば、お小遣いにもなります。
2. 家族に手伝ってもらう
夫が休みの日にお風呂掃除を担当する、子どもに洗濯物のたたみ方を覚えてもらう。最初は上手にできなくても、覚えてもらえれば確実に負担が減ります。
3. 曜日ごとにメインを決める
月曜は豚肉、火曜は魚、水曜は丼物——と曜日でメインを固定すると、献立を考える負担が激減します。
いちばん大事なのは「無理をしないこと」
最後に、テクニックよりも大切なことをお伝えさせてください。
私は2人目の出産後、里帰りをせずに退院直後から家事と育児をしていました。寝不足の中、赤ちゃんが起きればあやし、ミルクをあげ、何度も中断しながら毎日の掃除をこなす。中断している間に洗剤が乾いてしまい、また洗剤をかけるところからやり直す——その繰り返しでした。
長男の1か月健診のとき、疲れきった私の様子を見た看護師さんが、こう言ってくれました。
2〜3日掃除しないだけで、赤ちゃんも家族も死にはしないから、もっと休んでいいんだよ
病院で泣きました。
初めての育児で分からないことだらけの中、家事もきちんとしなければと無理をしていたんです。あのまま頑張り続けていたら、倒れていたかもしれません。
いま私は無理をしない範囲で家事をしています。その結果、子どもと遊ぶ時間ができて、かえって効率的に家事が回るようになりました。
その日いちばんやりたくないことは、やめてしまってOKです。まずは自分が楽しくあること。それが結局、家族みんなが楽しく過ごすことにつながります。
まとめ
・時短テクは自分に合うかどうかで選ぶ。憧れで選ぶと疲れる
・嫌いな家事ほど工程を減らすチャンス(洗い直しをなくす、たたまない、担当を変える)
・料理は下ごしらえ冷凍が最強。ただし1回分ずつが鉄則
・掃除はながらで。洗濯は夜、水回りは昼寝中、シンクは洗い物のついで
・手を抜くための準備(作り置き・冷凍・使い捨て)に少しだけ投資する
・献立は曜日でメインを固定すると考える手間が消える
・そして2〜3日掃除しなくても、誰も死にません
全部やる必要はありません。今日はどれかひとつだけ、試してみてくださいね。
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