Windows 11の「フォト」で動画を編集しようとしたら、前に使っていた「ビデオエディター」が見当たらない。動画は開けるのに、つなげたり文字を入れたりする画面が出てこない。動画そのものが開けない、保存でエラーになる。
この記事では、次の3つが分かります。
- ビデオエディターが消えた理由と、今のフォトでできる編集・できない編集
- やりたい編集に合わせた、今の3つのやり方
- 動画が開けない・保存できないときの直し方
結論を先に書くと、ビデオエディターは壊れたのではなく、フォトから外されました。設定をいじっても戻らないので、目的に合った別の方法に切り替えるのが近道です。
まず確認すること(30秒でできる切り分け)
「動画編集ができない」と言っても、困っている中身は人によって違います。自分がどれに当たるかを先に決めてください。
| 困っていること | 原因 | 読むところ |
|---|---|---|
| ビデオエディターが見当たらない | フォトから機能が外された | 理由と3つのやり方 |
| 動画の前後を切りたいだけ | 今のフォトでもできる | やり方1 |
| つなぐ・文字や音楽を入れたい | フォトではできない | やり方2・3 |
| 動画が開けない・真っ黒になる | 動画の形式(コーデック) | 開けないとき |
| 保存でエラーになる | 保存先・アプリの不具合 | 保存できないとき |
ビデオエディターが消えたのは、フォトの仕様変更
Microsoftは2022年9月、Windows 11向けの新しいフォトを公開したとき、「新しいフォトには従来のビデオエディターは含まれない」と発表しました。代わりに、動画編集アプリの「Clipchamp(クリップチャンプ)」をWindows 11に組み込み、こちらを標準の動画編集アプリにしています。
つまり、前のフォトでできていた「複数の動画をつなぐ」「文字や音楽を入れる」といった編集は、今のフォトではできません。不具合ではないので、修復や入れ直しをしても戻りません。
- できる:動画の前後を切る(トリミング)/動画を見る
- できない:複数の動画をつなぐ/文字・音楽・切り替え効果を入れる
- フォトの「編集」を選ぶと、Clipchampが開いて詳しい編集に進めます
今の3つのやり方
やりたい編集に合わせて選んでください。迷ったら、まず「やり方1」で足りるか確かめ、足りなければ「やり方2」に進むのが無駄がありません。
やり方1:前後を切るだけなら、今のフォトで(トリミング)
動画の頭や最後の不要な部分を切るだけなら、今のフォトでもできます。Microsoftの公式ヘルプで案内されている手順です。
- フォトで編集したい動画を開く
- 上部の「トリミング」を選ぶ(キーボードの Ctrl + E でも開きます)
- 下部のスライダーで、残したい部分の開始と終了のマーカーを合わせる
- 「コピーとして保存」を選ぶ(元の動画は残り、切った動画が別のファイルとして保存されます)
保存ボタンの横のメニューには「ビデオを保存」もあります。Microsoftの説明では、こちらは元の動画を上書きします。切りすぎたときに元に戻せなくなるので、特に理由がなければ「コピーとして保存」を選んでください。
やり方2:つなぐ・文字を入れるなら、Clipchamp
複数の動画をつなぐ、文字やBGMを入れるといった編集は、Windows 11に組み込まれているClipchampで行います。
- フォトで動画を開き、上部の「編集」を選ぶ(スタートメニューで「Clipchamp」と検索して直接開くこともできます)
- Clipchampが開いたら、案内に従ってサインインする
- 動画をタイムライン(画面下の編集用の帯)へドラッグする
- つなぎたい動画も同じように並べ、文字・音楽・切り替え効果を追加する
- 右上の「エクスポート」を押し、画質を選んで保存する
Clipchampの公式サイトによると、無料でも1080p(フルHD)の画質で書き出せ、通常の動画には透かし(ロゴ)が入りません。ただし、有料の素材や有料プランの機能を使った動画は、プランを上げないと書き出せないので注意してください。
やり方3:前のビデオエディターを使いたいなら、フォト レガシ
使い慣れた以前の画面で編集したい場合は、「Microsoft フォト レガシ」を入れると、以前のフォトとビデオエディターが使えます。Microsoftは新しいフォトの公開時に、以前のフォトは引き続きMicrosoft Storeで入手できると案内していました。
- Microsoft Storeを開き、検索欄に「フォト レガシ」と入れる
- 「Microsoft フォト レガシ」を選び、「入手」または「インストール」を押す
- スタートメニューから「フォト レガシ」を開き、ビデオエディターを使う
以前はフォトの設定画面に入手用のボタンがありましたが、今は見当たらないという報告があります。その場合も、Microsoft Storeで検索すれば見つかります。検索で出ない場合は、Microsoft StoreのMicrosoft フォト レガシのページから直接開けます。
フォト レガシは以前のアプリなので、今後の提供が続くとは限りません。長く使う予定の編集作業は、Clipchampに慣れておくほうが安心です。
動画が開けない・真っ黒になるときは
そもそも動画がフォトで開けない、音だけで画面が真っ黒、という場合は、編集機能ではなく動画の形式が原因のことが多いです。
- iPhoneで撮った動画…「HEVC(H.265)」という形式で保存されていることがあり、Windowsに対応する拡張機能が入っていないと再生できない場合があります。Microsoft Storeの「HEVC ビデオ拡張機能」で対応できます(有料です)
- iPhone側で今後の撮影を変える…iPhoneの「設定」→「カメラ」→「フォーマット」を「互換性優先」にすると、以後は扱いやすい形式で保存されます
- 4Kや高いフレームレートの動画…パソコンの性能によっては、再生や編集が重くなることがあります。Clipchampで開くと扱える場合があります
保存のときにエラーになるときは
トリミングまではできたのに、保存で止まる・エラーが出るケースです。次の順で試してください。
- 動画をデスクトップにコピーしてから編集する(外付けドライブやOneDriveの中の動画は、保存で失敗しやすいです)
- パソコンの空き容量を確認する(動画の保存には、元の動画と同じくらいの空きが必要です)
- フォトを修復する:「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」で「フォト」を探し、「…」→「詳細オプション」→「修復」
- 修復で直らなければ、同じ画面で「リセット」を押す(写真や動画そのものは消えません)
- Microsoft Storeの「ライブラリ」で、フォトを最新版に更新する
それでも直らないときは
- Clipchampで同じ編集をする…フォトで保存できない動画も、Clipchampなら書き出せることがあります
- スマホで編集してから移す…iPhoneやAndroidの写真アプリにも、前後を切る機能があります
- 会社のパソコンなら…アプリの追加や修復が制限されていることがあります。IT担当者に相談してください
よくある質問
ビデオエディターを元に戻す設定はありますか?
ありません。新しいフォトでは機能そのものが外されたので、設定やアプリの修復では戻りません。以前の画面を使いたい場合は、フォト レガシを入れてください。
Clipchampは無料ですか?
無料で使えます。1080pでの書き出しも無料で、通常の動画には透かしが入りません。有料の素材や一部の機能を使うと、有料プランが必要になります。
フォトで切った動画は、どこに保存されますか?
「コピーとして保存」を選ぶと、保存先とファイル名を選ぶ画面が出ます。特に変えなければ、元の動画と同じフォルダーに保存されることが多いです。保存後にフォルダーを開いて確かめてください。
フォトとフォト レガシ、両方入れても大丈夫ですか?
大丈夫です。別々のアプリとして並んで使えます。動画をダブルクリックしたときにどちらで開くかは、動画を右クリックして「プログラムから開く」で選べます。
まとめ
Windows 11のフォトで動画編集ができないときは、次のように考えてください。
- ビデオエディターは不具合ではなく、フォトから外された(設定では戻らない)
- 前後を切るだけなら、今のフォトの「トリミング」→「コピーとして保存」
- つなぐ・文字や音楽を入れるなら、Clipchamp
- 以前の画面を使いたいなら、Microsoft Storeから「フォト レガシ」
- 開けない・保存できないなら、動画の形式と保存先を確かめ、フォトを修復する
「何をしたいか」で使うアプリを選ぶのがいちばんの近道です。前の画面を探し続けるより、早く編集を終えられます。
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