音楽CDを作ろうとしたら、書き込みのボタンが見当たらない。ドラッグしても受け付けない。書き込みを始めたのに途中でエラーになる。パソコンでCDを作る機会は減りましたが、車で聴きたい、人に渡したいなど、いざ必要になると困りますよね。
先に大事なことをお伝えします。Windows 11に最初から入っている「メディア プレーヤー」には、CDへの書き込み機能がありません。ボタンが無いのは、あなたの操作ミスでも故障でもありません。別のアプリを使う必要があります。
- 書き込み機能があるアプリの出し方(Windows 11に最初から入っています)
- 音楽CDを作る手順(ドラッグする場所まで)
- 途中でエラーになるときに効く設定変更
- 書き込めたのに車で再生できない、というときの原因
まず確認すること(30秒でできる切り分け)
3つだけ見てください。ここで原因がほぼ絞れます。
- 画面の右上に「書き込み」というタブがありますか。無ければ、書き込み機能のないアプリを開いています(いちばん多い原因です)
- 入れたディスクは「空の」CD-RまたはCD-RWですか。すでに書き込み済みのCD-Rには追記できません。音楽が入った市販CDにも書き込めません
- 書き込みたい曲は、パソコン上でちゃんと再生できますか。再生できない曲は書き込めません
アプリが2種類あります。書き込めるのは片方だけです
Windows 11には、音楽を扱えるアプリが2つ入っています。名前が似ていますが、できることが違います。
| メディア プレーヤー(新) | Windows Media Player Legacy(従来) | |
|---|---|---|
| CDへの書き込み | できない(機能がありません) | できる |
| CDの取り込み | できる | できる |
| 見た目 | 黒っぽい今風のデザイン | 昔からのデザイン。上部にタブが並ぶ |
| 出し方 | スタートメニューから「メディア プレーヤー」 | スタート →「Windowsツール」の中 |
「前のパソコンではできたのに」という場合、Windows 11になって新しいアプリの方が開くようになっただけです。従来版はまだ入っていますし、そのまま使えます。
原因は大きく分けて3つ
「書き込めない」と言っても、症状によって原因はまったく違います。ボタンが無いのか、押せるが失敗するのか、特定の曲だけ駄目なのかで分けて考えてください。
下に行くほど珍しい原因なので、上から順に見ていけば無駄がありません。
原因A:書き込み機能のないアプリを開いている(いちばん多い)
上の表のとおりです。新しい「メディア プレーヤー」には書き込みのタブそのものが存在しないので、探しても見つかりません。設定を変えても出てきません。
従来の「Windows Media Player Legacy」に切り替えれば解決します。アンインストールも再インストールも不要です。
原因B:ディスクか、書き込み設定の問題
書き込みは始まるのに、途中で「書き込めませんでした」と止まる。この場合はディスク側か設定側です。
特に多いのが書き込み速度です。パソコンは最速で書こうとしますが、ディスクやドライブがついていけないと途中で失敗します。安価なCD-Rほど起きやすい現象です。
また、CDへの書き込みは途中で止められない処理です。書き込み中にパソコンが重くなったり、スリープに入ったりすると、そこで失敗してディスクが使えなくなります。失敗したCD-Rは残念ながら再利用できません。
原因C:曲のファイル側の問題
特定の曲だけ失敗する場合は、その曲に原因があります。配信サービスから購入した曲には著作権保護がかかっていることがあり、これはCDに書き込めません。また、曲名に特殊な記号が入っていると処理でつまずくことがあります。
見分け方は簡単で、その曲だけ外して書き込んでみることです。それで成功するなら、外した曲が原因だと分かります。全部まとめて試すより、切り分けたほうが早く原因にたどり着けます。
【原因別】具体的な直し方
まずは原因Aの手順から試してください。ここで解決する方が大半です。
手順に出てくる名前はWindows 11の表示に合わせています。Windows 10でも位置はほぼ同じです。
原因Aの直し方:従来版を開いて音楽CDを作る
まず従来版を起動します
- スタートボタンをクリックします
- アプリ一覧から「Windowsツール」を開きます
- その中の「Windows Media Player Legacy」をダブルクリックします
音楽CDを作る手順
- ドライブに空のCD-Rを入れます
- Windows Media Player Legacy の右上にある「書き込み」タブをクリックします
- 右側にCD-Rの残り時間が表示されます(音楽CDなら約80分です)
- 左のライブラリから、入れたい曲を右側の「ここに項目をドラッグして…」の欄へ、聴きたい順にドラッグします
- 右上の「書き込みオプション」を開き、「オーディオCD」が選ばれていることを確認します
- 「書き込みの開始」を押します
- 終わるまで待ちます。途中でディスクを取り出さないでください
原因Bの直し方:書き込み速度を落とす
途中でエラーになるときに、いちばん効きやすい対処です。
- Windows Media Player Legacy で「書き込み」タブを開きます
- 右上の「書き込みオプション」→「その他の書き込みオプション」を開きます
- 「書き込み速度」の項目を「高速」から「中速」に変更します
- それでも失敗するなら「低速」にします
- 「OK」を押して、もう一度書き込みを試します
低速にすると時間はかかりますが、成功率は上がります。急がば回れです。CD1枚で10分程度みておけば十分です。
なお書き込み中は、パソコンを触らずにそのまま待つのが確実です。動画を見たり別のアプリを立ち上げたりすると、処理が追いつかず失敗することがあります。
あわせて試すと効果があるもの
- 音量をそろえる設定を切る。同じ「その他の書き込みオプション」の中に、CD上の曲の音量をそろえる設定があります。これを外すと通る場合があります
- 別のメーカーのCD-Rを使う。相性で失敗することがあります。何枚も失敗するなら、違うディスクを1枚試してみてください
- 他のソフトを終了する。書き込み中に他の重い作業をすると失敗しやすくなります
原因Cの直し方:曲のファイルを確認する
特定の曲だけ失敗する場合です。
- その曲をパソコン上で再生できるか確かめます。再生できないなら、ファイルが壊れているか形式が対応していません
- 曲を右クリックして「プロパティ」を開き、著作権保護に関する記載がないか確認します。保護された曲はCDに書き込めません
- 曲名やアルバム名に < > : ” / \ | ? * のような記号が入っていたら、削除するか別の文字に変えます
- 問題の曲だけ外して、残りで書き込めるか試します(原因の切り分けになります)
それでも直らないときは
ここまでで解決しない場合は、ドライブ側を疑う段階です。次のどれかに当てはまりませんか。
- 読み込みはできるが、書き込みだけ必ず失敗する
- どのメーカーのCD-Rでも失敗する
- 書き込み中に異音がする
- ドライブの表記に「CD-ROM」とだけ書かれている(読み込み専用のドライブです)
読み込み専用のドライブでは、そもそも書き込みができません。また、書き込み機能は読み込みより先に劣化することが多く、「読めるけど焼けない」は寿命のサインとしてよくある症状です。
その場合はUSBでつなぐ外付けのCD/DVDドライブが現実的な選択肢になります。数千円程度から手に入り、差し込むだけで使えます。選ぶときは次の2点を確認してください。
- 「書き込み対応」と明記されているか。読み込み専用の安い製品もあるので、ここは必ず見てください
- 差し込み口の形。パソコン側がUSB-A(長方形)かUSB-C(小さい楕円)かを確認します
よくある質問
同じ症状で調べている方から多い質問です。
書き込みに失敗したCD-Rは、もう一度使えますか?
CD-Rは使えません。一度書き込みを始めた時点で、失敗しても元には戻りません。何度も試す予定があるなら、書き換えできるCD-RWで練習してから本番をCD-Rにする方法もあります。
作ったCDが車で再生できません
「データCD」で書き込んだ可能性が高いです。「オーディオCD」を選んで作り直してください。また、古いカーオーディオではCD-RWに対応していないことがあるので、CD-Rを使うほうが確実です。
CD-RとCD-RWはどちらがいいですか?
人に渡す、車で聴くならCD-Rが確実です。CD-RWは書き換えできますが、対応していない再生機器があります。
1枚に何曲入りますか?
オーディオCDでは収録時間が約80分までです。曲数ではなく時間で決まります。書き込み画面に残り時間が表示されるので、そこを見ながら追加してください。
書き込み済みのCD-Rに曲を追加できますか?
オーディオCDとして書き込んだ場合、後から追加はできません。新しいディスクに作り直してください。
新しいメディア プレーヤーに書き込み機能が追加される予定はありますか?
2026年8月時点で、追加されたという情報はありません。書き込みが必要なときは従来版を使うのが現状の答えです。
まとめ
試す順番を整理します。
- 「書き込み」タブが無いなら、新しい「メディア プレーヤー」を開いています。スタート →「Windowsツール」からWindows Media Player Legacyを開き直す
- 書き込み設定は「オーディオCD」を選ぶ。データCDだと車で再生できません
- 途中でエラーになるなら、書き込み速度を「中速」→「低速」と落とす
- 特定の曲だけ失敗するなら、その曲の再生可否・著作権保護・曲名の記号を確認する
- どうやっても書き込めないなら、ドライブが読み込み専用か、書き込み機能が寿命
「機能が消えた」と思っていた方も、アプリを変えるだけで元どおり作れます。まずは従来版を開いてみてください。
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