子育てをするにあたって、「叱る」ということは決して欠かすことができません。
現代は、叱らない、ほめて育てるという教育方法も出てきてはいますが、教育においての考え方の違いもあり、なかなか省くことができないものです。
例えば、叱らない教育を実践している家庭でも、保育所や幼稚園などに行くと、叱らない教育の考え方とは違う家庭との出会いもあります。
そんな時、子どもに叱らないでいる親を見て納得できない人もいるわけです。
そういった周りの目を気にすると、「叱る」ことはなくすことができないのです。
そこで、叱りたくないのに叱らないといけないストレスや、叱る前に感じる「もう!」という行き場のない気持ちのイライラを、少しでも負担なく乗り越えられるよう、対策を考えてみましょう。
誰もがある、「叱りたくないのに」場面とは!?
子育てにおいて、叱りたくないのに叱らないといけない場面は、意外と誰でも出くわします。
決して叱らない教育を実践している人だけではありません。
普段から叱ることを大切にしている家庭でも、叱りたくないこととしっかり叱っておきたいことの考え方の違いがあるからです。
ガラスのコップを子どもが割ってしまった時、叱りますか?叱りませんか?
割ってしまったことに対して謝ることを覚えてほしくて、しっかり叱るという人もいれば、置いておいた親が悪いと考え、叱らないという人もいます。
また、「気持ち」においても考え方の違いは出てきます。
子どもが嘘をついていたことがあったとしましょう。
嘘はいけない、と叱りたい親もいれば、「自分が言いやすい環境を作ってあげられなかった」と考え、叱らない親もいます。
このようなことが、周りの目が気になってくる保育所や幼稚園などで発生したとしましょう。
叱らないと考える家庭でも、周囲には、数は少なかったとしても叱らないといけないと考える家庭もあります。
叱らないことによって、「あの親は何なの」「あの子の育ちは良くない」と思われる可能性が出てきてしまうのです。
「叱りたくないのに」場面の対策は、どの家庭にも必要だといえるのです。
叱り方にはタイミングがある!
叱る時のタイミングについて注目する人は多くいますよね。
タイミングについても、これまでの内容と同じことがいえるためです。
叱るタイミングにも、それぞれの考え方があります。
短い横断歩道で車も走っておらず、周囲の視線を感じなかった時、子どもが赤信号なのに渡ってしまったとしましょう。
子ども一人だと危ないので、どうしても親は赤信号でも子どもに続いて渡ってしまうと思います。
視線を感じないとはいえ、どこからか見られているかもしれないので、その時に叱っておきたいと考える人もいれば、自分も赤信号で渡ってしまったので、その時に叱っても説得力がないと考え、自宅に帰ってから「本当はね‥」とフォローする人もいます。
このように、本当は叱っているのに、あの親は叱っていなかった、と周囲の人から良く思われないこともあるのです。
そこで、叱るタイミングは「その時」がオススメです。
あの親は叱っていなかった、と思われることはないですし、何よりも一瞬で済むのです。
「だめ!」という2文字で終わることもあります。
叱ることをためらって、「もう~、‥イライラ!」とウズウズしている心の声を我慢していると、顔が叱っている表情になっており、子どもにとっては叱られている時間が長くなるのです。
「もう~、‥イライラ!」の時間が短くなるのですから、ここは叱るタイミングではないと考えている人も、その時のタイミングで叱った方が、ストレスは軽くなるはずです。
まとめ
叱り方を見つめなおしたい時、本当に悩んでいる瞬間だと思います。
叱り方自体を変えようとするとハードルは高いですが、叱る時間の工夫だけでとても簡単に感じませんか?
叱るタイミングの考え方が「その時」でない人も、「その時」で伝え足りないことがあったなら、その後の自分の考えるタイミングの時に補足して伝えてあげればいいのです。
おそらく、その時には叱り口調ではなく、自分にとっても子どもにとっても重い気分にはならないはずです。
子育ては少しの工夫で大きく変わりますよ。