Windows 11の「フォト」で写真の余計な部分を切り取りたいのに、トリミングのボタンが見つからない。枠を動かしても思った形にならない。切り取ったはずなのに保存できない、元の写真が消えてしまった。
この記事では、次の3つが分かります。
- 今のフォトでの正しいトリミングの手順(写真・動画それぞれ)
- 「枠が思うように動かない」「保存できない」など、つまずく場所ごとの直し方
- 元の写真を上書きしてしまわない保存のしかた
トリミングができないときは、多くが「ボタンの場所が変わった」「比率が固定されている」「保存先に問題がある」のどれかです。順に確認すれば、数分で解決できます。
まず確認すること(30秒でできる切り分け)
最初に、トリミングしたいのが写真か動画かを確認してください。同じ「トリミング」でも、フォトの中では入口が違います。
| つまずいている場所 | 考えられる原因 | 読むところ |
|---|---|---|
| トリミングのボタンが見つからない | 画面の変更・別のアプリで開いている | 原因1 |
| 枠が思った形に動かない | 縦横比が固定されている | 原因2 |
| 編集のボタンが押せない・保存できない | 保存先・ファイルの状態 | 原因3 |
| 元の写真や動画が変わってしまった | 上書き保存を選んだ | 原因4 |
| 動画が開けない・保存でエラー | 動画の形式・アプリの不具合 | 原因5 |
正しいトリミングの手順(今のフォト)
先に正しい手順を載せておきます。Microsoftの公式ヘルプで案内されている流れです。画面の表記はフォトのバージョンによって少し異なることがあります。
写真を切り抜く場合
- フォトで写真を開く
- 上部の「画像の編集」を選ぶ(キーボードの Ctrl + E でも開きます)
- 編集の種類から切り取り(トリミング)を選ぶ
- 写真の四隅や辺をドラッグして、残したい範囲に合わせる
- 決まった比率で切りたい場合は、縦横比のメニューから比率を選ぶ
- 「コピーとして保存」を選び、保存先とファイル名を決めて保存する
同じ画面で、写真の回転や左右・上下の反転もできます。うまくいかなかったときは、左上の「リセット」で編集をすべて取り消せます。
動画の前後をカットする場合
- フォトで動画を開く
- 上部の「トリミング」を選ぶ(Ctrl + E でも開きます)
- 下部のスライダーで、残したい部分の開始と終了のマーカーを合わせる
- 「コピーとして保存」を選ぶ
動画の場合、フォトでできるのは前後のカットまでです。複数の動画をつなぐ、文字を入れるといった編集は、フォトではなく「Clipchamp」というアプリで行います。
トリミングできない原因は5つ
上の手順のどこで止まったかによって、原因が分かれます。目印を見て、当てはまるものを探してください。
原因1:ボタンの場所が変わった・別のアプリで開いている
Windows 11のフォトは何度か作り直されていて、以前の記事や解説と画面が違うことがあります。今のフォトでは、写真の編集は上部の「画像の編集」の中にまとめられています。
また、写真をダブルクリックしたときにフォト以外のアプリ(ペイントやブラウザなど)で開いていると、トリミングのボタンは出てきません。画面の左上に表示されるアプリ名を確認してください。
原因2:縦横比が固定されている
枠をドラッグしても、決まった形のまま大きさしか変わらない場合は、縦横比(16:9や正方形など)が選ばれたままになっています。前に一度選んだ比率が残っていることがあります。
原因3:保存先やファイルの状態に問題がある
「画像の編集」が押せない、保存ボタンを押すとエラーになる場合は、写真のある場所が原因のことが多いです。
- OneDriveの写真がパソコンに無い…OneDriveの「ファイル オンデマンド」で、写真の本体がクラウドにだけある状態だと、編集や保存で失敗することがあります
- 外付けドライブ・SDカードの中の写真…書き込みが禁止されている、接続が不安定、といった理由で保存できないことがあります
- 読み取り専用のファイル…ファイルの設定で書き換えが禁止されていると、上書きの保存ができません
原因4:「保存」で元のファイルを上書きしてしまった
保存のボタンには、元のファイルを残す「コピーとして保存」と、元のファイルを上書きする保存の2種類があります。Microsoftの説明では、動画の「ビデオを保存」は元の動画を上書きします。うっかりこちらを選ぶと、切り取る前の写真や動画が残りません。
原因5:動画の形式が合わない・アプリの不具合
動画がそもそも開けない、トリミングの画面は出るのに保存でエラーになる場合です。iPhoneで撮った動画は「HEVC(H.265)」という形式で保存されていることがあり、Windowsに対応する拡張機能が無いと正しく扱えない場合があります。
どの写真・動画でも同じエラーになるなら、フォトのアプリ自体の不具合が考えられます。
【原因別】具体的な直し方
当てはまる原因の見出しから読んでください。分からない場合は、原因1から順に確かめると無駄がありません。
原因1の直し方:フォトで開き直す
- 写真のファイルを右クリックし、「プログラムから開く」→「フォト」を選ぶ
- 写真が開いたら、上部の「画像の編集」を探す
- ボタンが見当たらない場合は、ウィンドウを最大化する(幅が狭いとボタンが隠れることがあります)
- キーボードの Ctrl + E を押して、編集画面が開くか試す
「フォト レガシ」という以前のフォトを入れている場合は、画面がまったく違います。どちらで開いているかは、画面上部のアプリ名で確認できます。
原因2の直し方:縦横比を「固定しない」設定に戻す
- 切り取りの画面で、縦横比のメニューを開く
- 決まった比率(16:9・4:3・正方形など)ではなく、自由に範囲を決められる項目を選ぶ
- 写真の四隅をドラッグし、形が自由に変わるか確かめる
証明写真やSNS用など、決まった比率で切りたいときは、逆にここで比率を選んでから範囲を動かすと、きれいに切れます。
原因3の直し方:写真をパソコンの中にコピーしてから編集する
- OneDriveの写真なら、ファイルを右クリックして「このデバイス上に常に保持する」を選び、写真の本体をパソコンに置く
- 外付けドライブやSDカードの写真なら、デスクトップや「ピクチャ」フォルダーにコピーする
- コピーした写真をフォトで開き直し、トリミングして保存する
- パソコンの空き容量が少なくなっていないかも確認する
原因4の直し方:これからは「コピーとして保存」を選ぶ
上書きしてしまったファイルを、フォトの操作だけで確実に元に戻す方法はありません。次のような場所に元のファイルが残っていないか確認してください。
- スマホやカメラ…取り込む前の写真が、スマホやカメラの中に残っていることがあります
- OneDriveのバージョン履歴…OneDriveに保存していた写真なら、ブラウザでOneDriveを開き、ファイルの「バージョン履歴」から前の状態を探せる場合があります
- バックアップ…外付けドライブなどにバックアップを取っていれば、そこから戻せます
今後は、保存のときに必ず「コピーとして保存」を選ぶ習慣にすると、失敗しても元のファイルが残ります。
原因5の直し方:形式を確かめ、フォトを修復する
- iPhoneの動画なら、Microsoft Storeの「HEVC ビデオ拡張機能」(有料)で対応できるか確かめる
- 写真の場合、iPhoneのHEIC形式は「HEIF 画像拡張機能」で開けるようになります
- どのファイルでもエラーなら、「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」で「フォト」を探す
- 「…」→「詳細オプション」→「修復」を押す
- 直らなければ、同じ画面の「リセット」を押す(写真や動画そのものは消えません)
それでも直らないときは
フォトで解決しない場合も、トリミング自体は他の方法でできます。
- ペイントで切り抜く…Windows 11の「ペイント」でも、写真の範囲を選んで「トリミング」できます
- 動画ならClipchampで…フォトで保存できない動画も、Clipchampなら書き出せることがあります
- スマホで切ってから移す…iPhoneやAndroidの写真アプリにも、トリミングの機能があります
よくある質問
トリミングした写真は、どこに保存されますか?
「コピーとして保存」を選ぶと、保存先とファイル名を選ぶ画面が出ます。特に変えなければ、元の写真と同じフォルダーに、名前の違う別のファイルとして保存されることが多いです。
トリミングすると画質は落ちますか?
切り取った範囲の画質はそのままですが、写真全体の画素数は小さくなります。切り取った写真を大きく引き伸ばして印刷すると、粗く見えることがあります。
トリミングを元に戻せますか?
保存する前なら、左上の「リセット」で取り消せます。「コピーとして保存」をしていれば、元の写真も別に残っています。上書きして保存した場合は、原因4の直し方を確認してください。
以前のフォトのほうが使いやすかったのですが
Microsoft Storeで「フォト レガシ」を入れると、以前のフォトが使えます。ただし以前のアプリなので、今後の提供が続くとは限りません。
まとめ
Windows 11のフォトでトリミングできないときは、次の順で確認してください。
- 写真か動画かを確かめる(写真は「画像の編集」、動画は「トリミング」から)
- フォトで開いているかを確かめる(右クリック →「プログラムから開く」→「フォト」)
- 枠が思うように動かなければ、縦横比の固定を外す
- 保存できなければ、写真をパソコンの中にコピーしてから編集する
- 保存は必ず「コピーとして保存」を選ぶ
- どのファイルでもだめなら、フォトを修復 → リセットする
失敗しても困らないように、保存はいつも「コピーとして保存」にしておくのがいちばんの予防策です。
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