毎日自分の時間も取れない、休みもない。この大変さはいつまで続くんだろう——そう不安になる時期は、誰にでもあります。
先に結論をお伝えすると、大変さが「なくなる」ことはありません。でも、大変さの”種類”は年齢とともに必ず変わります。
そして意外なことに、いま辛いのは、あなたが弱いからではなく「その時期が不得意なだけ」かもしれません。
この記事では、月齢・年齢別に何が大変なのかを整理したうえで、辛さの正体と乗り切り方をまとめました。
【月齢・年齢別】大変さはこう変わっていく
| 時期 | 大変さの中心 | 少し楽になること |
|---|---|---|
| 新生児〜3か月 | 睡眠不足・泣く理由が分からない | まだ動かない |
| 3か月〜1歳 | 目が離せない・離乳食・後追い | 授乳の不安は減る |
| 1〜2歳 | 歩き回る・危険が増える | 意思疎通が少しできる |
| 2〜3歳 | イヤイヤ期 | 自分でやろうとする |
| 幼稚園(3〜5歳) | 時間に縛られる・準備と送迎 | 日中に自分の時間ができる |
| 小学校 | 習い事の送迎・目の届かない時間 | 留守番ができる |
| 中学校 | 学力・進路・反抗期 | 本人の得意が見えてくる |
新生児〜3か月:終わりが見えない
この時期の赤ちゃんはほとんど寝て過ごしますが、初めての育児だと不安なことだらけです。
睡眠不足、抱っこ、授乳、おむつ替え、お風呂、泣いている理由が分からない、自分の時間がない——。
体が回復していないうえに精神的にも消耗します。私は3人育てましたが、3人とも抱っこしていないと寝なかったので、産後の体に肩こりと腰痛が重なって本当に辛かったです。
3か月〜1歳:目が離せなくなる
首がすわると寝返り、ズリバイ、ハイハイが始まり、なんでも口に入れて確かめるようになります。
行動範囲が広がるので、誤飲やケガを防ぐために一段と目が離せません。離乳食も始まり、アレルギーや「食べてくれない」という心配も増えます。後追いが始まるのもこの時期です。
1〜2歳:歩けることが楽しくて仕方ない
歩き始めると、家の中でも歩き回り、外にも出たがります。公園へ行くのに手を繋ぐのを嫌がったり、車道に出たがったり。
言葉がまだ十分でないぶん、なぜ泣いているのか分からないことも多く、原因探しにも一苦労します。
2〜3歳:イヤイヤ期
自我が芽生えて自己主張が始まります。思いどおりにいかないと泣き叫び、外だろうが地面にひっくり返ります。
健全な成長の証だと分かっていても、急いでいるとき、余裕がないときはイライラしてしまいますよね。
我が家の次男は、自分で服を着たい・靴を履きたいというピーク時、送迎前に毎日ひっくり返って泣いていました。手伝えば泣き、手伝わずに見ていても出来なくて泣く。毎日それと格闘しながら長男を送っていました。
幼稚園(3〜5歳):時間に縛られる大変さへ
幼稚園に通い出すと、日中に少し自分の時間ができます。下の子がいれば、その子にかけられる時間も増えます。
その代わり、お弁当の用意や持ち物の準備が加わり、登園・降園の時間に合わせて動く必要が出てきます。下の子が昼寝していても起こして出かけることになります。大変さの種類が「体力」から「時間」へ移り変わる時期です。
小学校:留守番と、分刻みの送迎
3〜4年生くらいになって留守番ができるようになると、多少楽になります。少し待たせても大丈夫になるからです。
ただ、その代わりに親の目が届かない時間が生まれます。ゲームのしすぎなど、心配の質が変わります。
さらに習い事や塾が増え、夕方の忙しさは分刻み。送迎で何往復もして、宿題を見て、ご飯の支度も終わっていない——パニックになる日もしょっちゅうです。もはや家庭のマネージャーとして、時間とお金をやりくりする力が問われます。
中学校:学力・進路・反抗期
小学校までとは違う大変さが出てきます。学力の心配、進路の悩み、そして反抗期。
ただこの頃になると、本人もママも得意なこと・苦手なこと・興味のあることが見えてきます。向き合い方が分かってくるので、3歳までを一緒に乗り越えてきたなら、ここも乗り切れます。
「大変」と「辛い」は、実は別物です
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。
子育ては全ての時期が大変です。でも「辛い」に言い換えると、辛い時期と、辛くはない時期の両方があるはずです。
その違いはどこから来るのか。答えは得意か不得意かです。
辛さの正体は「不得意」かもしれない
たとえば、掃除が得意なママ。清潔さに気を遣う新生児期は得意ですが、1歳を過ぎてどこまで神経質になればいいか分からなくなり、そこがストレスの時期になるかもしれません。
料理が得意なママ。離乳食の後半はストレスなく作ってあげられるので、むしろ乳児期のほうが辛いかもしれません。
言葉遣いが得意なママなら、おしゃべりを始める1歳過ぎが楽しい時期になるでしょう。
つまり、「辛い」と感じる時期は人によって違うのです。
「辛い」というと精神的に追い詰められている重い響きがありますが、実はただ「不得意」なだけということが少なくありません。学生時代に「国語は得意だけど数学は苦手」だったのと同じことです。
不得意は、人に頼れば解決する
不得意なら、得意な人に助けてもらえばいいだけです。
離乳食なら、自治体がレッスンを開いてくれていることもあります。ママ友に聞くのでもかまいません。「今だけ」「○○さんに聞けば分かる」——その程度に考えて明るく過ごすことが、疲れた神経へのマッサージになります。
不得意を克服する必要はありません。得意な人にサポートしてもらいながらできれば、それで完璧です。そして余裕が出てきたら、今度は自分が得意な時期のコツを誰かに教えてあげてください。
大変な時期を乗り切る5つの方法
1. 家事を休む
家事も育児も毎日のことなので、完璧にしようとすると追い詰められます。手が空いたときにやる、週に1回はお惣菜にする。好きなドラマを観る日を1日作るだけでも気分転換になります。
2. 一人の時間をとる
たまには子どもを預けて、ショッピングやカフェへ。私は夫に見てもらって、ゆっくりお風呂に入る時間を確保しています。
3. 子どもが寝たあとを満喫する
まとまった時間は取れなくても、30分は貴重です。少し高級なお菓子を食べたり、好きな飲み物を用意したり。
4. 一時保育を使う
「リフレッシュのために預けるなんて」と思う方もいますが、ママがイライラした状態で子育てをすると、それは子どもにも伝わります。子育てはひとりではできません。人に助けてもらいながらするのが普通だと割り切ってください。
5. 趣味の時間をとる
ガーデニング、お菓子作り、裁縫。自分が充実していると、子どもにも優しくできます。
それでも辛いときに
正直にお話しすると、私も子どもが小さいころ「何もかも捨てて逃げたい」と考えたことがあります。そう思ってしまうくらい、毎日が忙しくて辛かったのです。
大変さは、形を変えながら続きます。悩みがなくなることはほとんどなく、むしろ増えることのほうが多いかもしれません。お金の心配も出てきます。
でも同時に、子どもはあっという間に成長して、小さかった頃には戻らないのも本当です。
やんちゃで体力的に辛いときは「順調に成長している証」と考えてみてください。悪いことをするようになったのも、成長のひとつです。
そして何より、一人で抱え込まないこと。頼れる人には協力をお願いしてください。
寝返り、歩く、話す。「いつできるようになるか」は重要ではありません。同じ日に生まれた赤ちゃんが全員一斉に歩くわけではないのですから。ママも子どもも世界に一人だけ。成長のスピードも大変さも、世界にひとつだけです。
まとめ
・大変さはなくならないが、種類は必ず変わる(体力 → 時間 → 心配へ)
・いちばん体力的にきついのは新生児〜3歳。ここを越えると質が変わる
・「大変」と「辛い」は別物。辛さの正体は”不得意”かもしれない
・不得意は得意な人に頼れば解決する。克服しなくていい
・家事を休む・一人の時間・一時保育。手を抜くことは悪ではない
・成長のスピードを人と比べない
自分が辛いとき、子どもも頑張っていることを忘れないでくださいね。

