在宅で仕事というと、イメージ的には子供を保育園に預けることなくすぐ横で遊ばせたりしながら仕事を進めるイメージでしょう。でも現実は…?
お母さんでも、お母さんではない顔がある
在宅ワーカーのママのイメージは、時には子供とお話したり、お昼ごはんを一緒に食べて少し一緒に遊んだり、一緒の時間を過ごしながら仕事も進めるような感じでしょうか。
保育園代もかからず、外に出るストレスもなく仕事と子育ての両立、いいとこどりに見えるかもしれません。
でも現実は過酷です。
労働環境としてはかなりの過酷さです。
一般の企業でオフィスで働くのに比べたら相当な過酷な環境であると自信を持って言えます。
どうですか?
もしも職場に全く気を遣わずにどんどん踏み込んできて自分の用事や話が終わるまでは立ち去らない同僚がいたら。
もしも職場で奇声を発して踊り続ける同僚がいたら?
お昼ごはんの時間を1分も待てず、12時なったらご飯ご飯と騒ぐ同僚がいたら?
トイレにも一人で行けず必ず同伴しなければならない同僚がいたら?
眠くなったら機嫌の悪い同僚がいたら?
テレビを見たくなったら見られるまで泣き騒ぐ同僚がいたら?
こんな同僚、一人でもいたら大変ではないですか?
在宅で働くということは、こんな同僚がいつもすぐ横にいるような状況なわけです。
やはり間違いなく過酷です。
もちろん良いこともあります。
保育園に預けない場合もありますし、もし預けても体調が悪い場合などすぐにお迎えに行ってあげることもできます。
同僚に気を遣うようなことがないのでそこは気が楽だと言えます。
でも気を使う必要がない代わりに誰かが仕事をしてくれるわけではありませんから遅れた分は自分で睡眠時間を削るなりして挽回しなければならないのです。
子供からすればずっとママと一緒にいることもできるし嬉しいかもしれません。
でも、仕事をしていることは間違いないのです。
仕事である以上、責任があるのですから、子供の話し相手をしながら適当な成果物を出すわけにはいかないのです。
仕事で忙しい時に話しかけられてついイライラした表情を見せてしまったり、時には「ちょっと待っててと言ってるでしょ!」などと強く言ってしまうかもしれません。
もしかしたら子供からしたらお母さんにはいつも「お母さん」でいてほしいかもしれないですよね。
なので、そこをうまく切り替えるのも難しさと言えます。
でも、家事や育児以外の顔を見せられるのは良いことでしょう。
近くで見ていればだんだんとお母さんには「お母さん」以外のお仕事があるのだと子供も理解してくれるはずです。
オンとオフ、切り替えられるかがポイント!
オンとオフの切り替えはとても難しいことです。
切り替えられているかどうかが自分で分からなくなる時すらあります。
例えば夕ご飯を作りながら、ニンジンを切りながら、それでも頭の中では仕事のことを考えている時があります。
本当は急ぎの仕事があって、今すぐにでも取り掛かりたいのにご飯を作らなくてはならなくて、とてもイライラする時もあります。
これでオンとオフを切り替えられているのかな?と自己嫌悪になったり気持ちに迷いがあるときがあるのです。
在宅ワークのほとんどが納期のある仕事なので、納期に遅れるわけにはいきませんから作業できない時間がると焦る気もちや不安な気持ちにもなります。
明日やろう、と思っていても明日思うように進められないことも多々あります。
なぜなら、子供にはなぜかいつも予想外のことが起きるのです。
朝ご飯を食べたらすぐに仕事に取り掛かるはずだったのにうっかりおもらしをされてしまってお風呂に入れなければならなくなったり。
どうしても公園に行きたいと言い出して、少しだけ…と思って連れて行ったら盛り上がってしまって午前中いっぱい帰れなくなってしまったり。
結果どうするかというと、どうしても仕事をセーブするようになります。多少想定外のことが起きたとしてもこなせる程度の仕事しか受注しないようにしたり睡眠不足でも休憩を入れながらならできる量に抑えたりします。
時には思い切り仕事をしたいなぁと思う人もいるでしょう。
在宅ワークの場合、多くが働いたら働いた分が収入に直結ですからもっと働く時間を増やしたい人もいるでしょう。
いつもそのジレンマと戦うのが在宅で子育てしながらのお仕事です。
それでも在宅での子育てしながらのお仕事は良い!
ジレンマやイライラもあるけど、それでも在宅での仕事は良いところが多いです。
夏休みなどの長期休みでも預け先や留守番を気にしなくてよいし、やはり子供だけでご飯を食べる時間を作らなくて済みます。
たとえお昼ごはん一食だとしても子供が一人で食事するのはやはり寂しいし心配。
おいしくもないでしょう。
たとえカップラーメンでもお母さんと一緒にお昼ごはんを食べられることや、お母さんがいつも家にいる安心感は子供にとって他に代えがたいことのはずです。
大変なことも良いことも含めての子育てしながらの在宅ワーク。
工夫をしながら限られた時間を楽しみましょう。