赤ちゃんのころからベビーマッサージに通ったり
育児支援センターなどで同年代の子供を連れたママと
親子で交流したり子供の発達や成長を
促す活動をしたりしている人も多いでしょう。
まだママが自分で習い事やそういった活動への
参加を決められる間は良いのですが、
幼稚園生くらいになると子供自身が習い事に
興味を持つようになります。
お友達の習い事が楽しそうに見えたり、
幼稚園で少ししか出来ない活動を習い事で
もっとたくさんしたくなったりするのですね。
でも、習い事と一言で言っても
運動系から文化系まで習い事には
様々な種類があるし、お稽古と呼ばれるものまであります。
何を習わせてあげたら子供にとって
一番なのか悩むところでしょう。
そもそも習い事とお稽古に違いはあるのでしょうか。
簡単に言えばお稽古事は芸を身につけるために
指導を受ける事です。
習い事は芸というよりは技術や知識を教えてもらうことです。
例えばお花やお茶、着付け、ピアノなどは芸事で
先生自身もその芸を身につけるために
努力されてきています。
その芸をお稽古を通して分けていただくイメージです。
習い事はスイミングや英語など、教えてもらったことを
練習して身につけていくイメージです。
習い事を続ける意味はある?大人になって気付くこととは…
もっと勉強すればよかった…大人になってから
思ったことのある人は多いのではないでしょうか。
実は義務教育はもちろんですが、高校から大学にかけて、
あれほど勉強をする時間が与えられていたことが
どれほど恵まれたことだったのかに気づくのは
ほとんどが社会人になって勉強したくても
その時間がとれなくなってからだったり、
自分も親になって子供の将来を考えたら
やはり勉強は重要なのだと感じる時だったりなのでは
ないでしょうか。
習い事も同じ面があります。〇〇を習っておけば良かった、
やめなければ良かったと思うこともあるでしょう。
「人生、何かを始めるのに遅いなんてことはない」と
言う人もいますし、確かにやりたいことを年齢を理由に
あきらめる必要はありません。
それでも時間を戻せないことは現実ですし、
ブランクがあればあるほどせっかく身につけた技術は
消えていってしまいます。
大人になってからでは習得に時間がかかることも
ままあります。
それを思ったとき、親は子供には習い事を
続けてほしいなと感じるものです。
技術の向上や夢の実現などの意味もありますが、
大人になったときに後悔しないためにも
続けることに意味はあるはずです。
続けていて後悔する人はあまりいないかもしれませんが、
やめてしまったことを後悔する人は多いのではないでしょうか。
子供よりも大人が限界…習い事が遠いと負担はどのくらいかかる?
習い事は続けることに意味がある…そうは言っても
子供の習い事のサポートは本当に大変です。
習い事以外にやらなければならないことが
今の時代の子供にはたくさんあります。
習い事があるからと言って宿題が免除されるわけでは
ありませんし、学校には決められた時間に
登校しなければなりません。
特に家の近くに良い先生や練習場所がなく、
やむなく遠くまで習い事に通うことになった場合の
サポートはかなりの負担となります。
食事の準備や送迎、出費など簡単ではないことばかりです。
夕方には子供の下校時間にあわせて
夕飯を用意したり習い事の準備をして
子供を学校まで迎えに行きそのまま習い事に送って行ったり、
なんてことが当たり前になります。
子供が何人かいればそれぞれの子に合わせて
動かなければならないので往復したり
分刻みで動いたりかなりの機敏性が求められます。
食事面では習い事が遠いだけ帰りの時間も遅くなるので
夕飯もできるだけ家に帰ったらすぐに
食べられるものを用意します。
そうするとどうしても丼ものやカレー、シチューなど
温めればすぐに食べられるメニューに偏りがちになります。
できるだけ子供には色々なものを偏りなく食べさせたい
子育ての時期には悩みのタネともなります。
出費の面でもやはり負担が増えます。
送迎に車を使うとなるとお月謝に加え
往復のガソリン代がかかります。
帰りが遅くなることや空腹で集中力がないようでは
困るので、どうしても手軽に食べられる軽食やおやつを
準備する必要もありますし、出費が増えるのは
避けられないでしょう。
また、近所に同じ習い事をしているお友達がいれば
送迎を分担することも可能ですが、場合によっては
それが原因で保護者間のトラブルにつながることもあるので要注意です。
さらに、習い事をしているからと言って
受験がないわけではありません。
受験生であっても容赦なくレッスンの日はやってきますから
勉強との両立はやはり大きなポイントとなります。
親としては、忙しくしているのでたまには休ませてあげたい気持ちと
勉強もさせなければならない葛藤でとても気が重いものです。
まとめ
このように考えていくと、習い事が近いならまだしも
遠いとデメリットが多いように感じられますが、
それでも前述のように習い事は続けてこそ
意味のある面もありますし、子供の成長を見ることのできる
貴重な時間です。
親は「もう限界だ…」と思いつつも子供の頑張りを思うと
サポートできてしまうものです。
何よりも子供本人がやりたいと言って努力している
わけですから、その子供の活躍をほめたり
失敗を励ましたりしながら、親も覚悟を決めて
一緒に楽しんでしまえば、この大変さを「大変」とは
思わなくなるものです。