音楽CDをパソコンに入れたのに取り込めない。ボタンが見つからない。曲名が「トラック1」のまま出てこない。急にこうなると、自分の操作が悪いのかパソコンが壊れたのか判断がつかなくて困りますよね。
この記事では次のことが分かります。
- あなたの症状がどの原因にあたるのか(30秒で切り分けられます)
- 原因ごとの具体的な直し方(押す場所の名前まで書いています)
- 2025年12月から「直しようがなくなった」症状があること
先に結論だけ言うと、「曲名やアルバム名が出てこない」という症状は、あなたのパソコンのせいではありません。Microsoft側のサービスが終了したためで、設定をいじっても元には戻りません。ただし対処法はあります。順に見ていきましょう。
まず確認すること(30秒でできる切り分け)
原因を探す前に、いま自分がどの状態にいるのかをはっきりさせます。次の3つを上から順に見てください。ここで大半の人は自分の症状が特定できます。
- CDを入れると、パソコンは反応していますか。エクスプローラー(フォルダのアイコン)を開いて、左側に「DVD RWドライブ」などの表示が出ているか見てください
- 「取り込み」というボタンは画面に出ていますか。出ていない場合と、押せるのに失敗する場合では原因が違います
- 曲名やアルバム名は表示されていますか。「不明なアルバム」「トラック1、トラック2…」となっていませんか
確認できたら、次の表で自分の症状を探してください。
| 症状 | あてはまる原因 | 直せるか |
|---|---|---|
| 取り込みはできるが、曲名・アルバム名が出ない | 原因A:Microsoftのサービス終了 | 元には戻せない(代わりの方法あり) |
| 「取り込み」ボタンが見当たらない | 原因B:使っているアプリが違う | 直せる |
| 取り込みは始まるが途中で止まる・エラーになる | 原因C:ドライブかCDか設定 | 直せることが多い |
| そもそもCDが認識されない | ドライブ側の問題 | 別記事で解説 |
原因は大きく分けて3つ
「CDが取り込めない」とひとことで言っても、中身はまったく別の3つの問題が混ざっています。それぞれ見分け方が違うので、ここを分けて考えるのが解決への近道です。
原因A:曲名・アルバム情報だけが出ない(2025年12月〜)
取り込み自体はできるのに、曲名が「トラック1」「トラック2」のまま、アルバム名も「不明なアルバム」になる。ジャケット画像も出ない。この症状に心当たりがあるなら、あなたの操作は間違っていません。
2025年12月中旬から、MicrosoftがCDのアルバム情報を配信するサービスを終了しました。Windows Media Playerは、CDを入れるとインターネット上のデータベースに問い合わせて曲名やジャケット画像を取ってくる仕組みでしたが、その問い合わせ先が無くなったということです。
影響を受けるのは、従来の「Windows Media Player Legacy」と、Windows 11の新しい「メディア プレーヤー」の両方です。どちらに切り替えても症状は変わりません。
「12月にWindowsを更新したせいだ」「ウイルスに感染したのでは」と心配される方もいますが、どちらでもありません。時期が重なっただけで、パソコン側では何も起きていません。実際、同じ時期に世界中で同じ問い合わせが急増しています。
原因B:「取り込み」ボタンが見つからない
Windows 11には音楽を再生できるアプリが2つ入っています。名前が似ているせいで混同しやすいのですが、画面も操作も別物です。
| メディア プレーヤー(新) | Windows Media Player Legacy(従来) | |
|---|---|---|
| 見た目 | 黒っぽい今風のデザイン | 昔からの水色っぽいデザイン |
| CD取り込み | できる | できる |
| 取り込み形式 | AAC形式 | 形式を選べる |
| 起動のしかた | スタートメニューから「メディア プレーヤー」 | スタート →「Windowsツール」の中 |
「昔はできたのに、ボタンが見当たらない」という場合、Windows 11にしたことで新しいアプリの方が開いていることがほとんどです。操作の場所が変わっただけで、機能が無くなったわけではありません。
原因C:取り込みは始まるが途中でエラーになる
進行状況のバーが途中で止まる、「取り込めませんでした」と出る、特定の曲だけ失敗する。この場合は、CD側・ドライブ側・設定側のどれかに原因があります。
見分ける目印は「他のCDでも同じことが起きるか」です。他のCDなら問題なく取り込めるなら、そのCD自体に傷や汚れがある可能性が高くなります。どのCDでも失敗するなら、ドライブか設定を疑います。
【原因別】具体的な直し方
ここからは実際の手順です。自分に当てはまる原因のところだけ読んでください。上から全部試す必要はありません。
手順の中に出てくるボタン名は、Windows 11の画面表示に合わせています。Windows 10の場合は名前が少し違うことがありますが、位置はほぼ同じです。
原因Aの直し方:曲名が出ないとき
サービスが終了している以上、自動で取得させることはできません。取れる選択肢は次の3つです。
方法1:取り込んだあとに自分で入力する
- 取り込みだけ先に済ませます(曲名が「トラック1」のままでも構いません)
- 取り込んだ曲を右クリックして「編集」を選びます
- 曲名・アーティスト名・アルバム名を入力して、Enterキーで確定します
曲数が少ないCDならこの方法がいちばん確実です。ただし十数曲あると手間はかかります。
方法2:別の取り込みソフトを使う
Windows Media Player以外の音楽取り込みソフトは、Microsoftとは別のデータベースを使っているものがあります。そちらなら曲名が自動で入ることがあります。「CDリッピングソフト」で探すと候補が見つかります。
方法3:曲名なしで取り込んで、スマホの音楽アプリ側で整理する
取り込んだファイルをスマホや音楽配信アプリに入れる予定なら、そちら側で自動的に曲名が付くこともあります。パソコン上での表示にこだわらないなら、この割り切りも現実的です。
原因Bの直し方:取り込みボタンを出す
新しい「メディア プレーヤー」で取り込む場合
- スタートメニューから「メディア プレーヤー」を開きます
- CDをドライブに入れます
- 画面の左側(サイドバー)に「CD」の項目が出てきますので、そこをクリックします
- 取り込みたい曲にチェックを入れ、「取り込み」を押します
取り込まれる形式はAAC形式です。iPhoneや多くの音楽アプリで再生できる形式なので、特別な事情がなければこのままで問題ありません。
従来の「Windows Media Player Legacy」を使う場合
- スタートボタンをクリックします
- アプリの一覧から「Windowsツール」を開きます
- その中の「Windows Media Player Legacy」をダブルクリックします
- CDを入れると、上部に「取り込み」のボタンが表示されます
MP3形式で取り込みたい、音質を細かく指定したい、という場合はこちらを使ってください。取り込み設定の画面で形式とビットレートを選べます。
検索バー(スタートの横の虫めがね)に「media」と打つと、両方のアプリが候補に出てきます。名前をうろ覚えでも探せるので、こちらの方が早いことがあります。
原因Cの直し方:途中でエラーになるとき
効果が出やすい順に並べています。上から試してください。
- CDの汚れを拭き取る。メガネ拭きのような柔らかい布で、中心から外側へ放射状に拭きます。円を描くように拭くと傷の原因になります
- 取り込みの形式と音質を変える。Legacy版なら「取り込みの設定」から形式を変えてみます。特定の形式でだけ失敗することがあります
- 他のソフトを終了してから取り込む。動画編集ソフトやウイルス対策ソフトの動作中は、取り込みが不安定になることがあります
- ドライブのレンズを掃除する。市販のレンズクリーナーを使います。長年使ったパソコンでは効果が出ることがあります
- パソコンを再起動してから、もう一度試す。単純ですが、ドライブの認識がずれているだけのことがあります
それでも直らないときは
ここまで試して改善しないなら、ドライブ自体の寿命を疑う段階です。次のどれかに当てはまるなら、その可能性が高くなります。
- どのCDを入れても認識しない
- CDを入れると異音がする
- 読み込みに以前よりずっと時間がかかる
- 市販の音楽CDは読めるが、書き込んだCD-Rだけ読めない
内蔵ドライブの交換は分解が必要で、ノートパソコンでは現実的でないことも多いです。その場合はUSBでつなぐ外付けのCD/DVDドライブが選択肢になります。数千円程度から手に入り、差し込むだけで使えます。買い替えるほどではない、でもCDは読みたい、という場合の落としどころです。
選ぶときに見ておくとよいのは次の3点です。
- 差し込み口の形。パソコン側がUSB-A(長方形)かUSB-C(小さい楕円)かを確認します。変換アダプタでも使えますが、直接挿せる方が安定します
- 電源が別に要らないタイプか。USBから電気を取るタイプなら、コンセントを探さずに済みます
- 書き込みもしたいか。読み込むだけなら安いもので足ります。CDを作る予定があるなら書き込み対応と書かれたものを選びます
よくある質問
同じ症状で調べている方から特に多い質問をまとめました。
曲名の取得サービスは、いつか復活しますか?
2026年8月時点で、Microsoftから復活の告知は出ていません。終了したサービスが再開された前例は多くないため、復活を待つより手入力や別ソフトに切り替えるほうが現実的です。
Windows 10でも同じことが起きますか?
はい。今回のサービス終了はWindows 10とWindows 11の両方に影響しています。OSのバージョンを戻しても解決しません。
取り込んだ曲はどこに保存されますか?
初期設定では、パソコンの中の「ミュージック」フォルダに保存されます。エクスプローラーの左側にある「ミュージック」から確認できます。
すでに取り込んだ曲の曲名も消えてしまいましたか?
いいえ。以前に曲名付きで取り込んだ曲は、そのまま残っています。今回の影響を受けるのは、これから新しく取り込むCDだけです。
MP3で取り込みたいのですが、どちらのアプリを使えばいいですか?
「Windows Media Player Legacy」の方です。新しいメディア プレーヤーはAAC形式に固定されているため、形式を選びたい場合はLegacy版を使ってください。
まとめ
確認した順番をもう一度まとめます。
- 曲名だけ出ないなら、Microsoftのサービス終了が原因。設定では直らないので、手入力するか別ソフトに切り替える
- 取り込みボタンが無いなら、開いているアプリが違う可能性。新「メディア プレーヤー」は左サイドバーの「CD」から、Legacy版は「Windowsツール」の中から
- 途中でエラーになるなら、CDの汚れ → 取り込み形式 → 常駐ソフト → レンズ掃除の順に試す
- どのCDも読めないなら、ドライブの寿命。外付けドライブへの切り替えを検討する
「自分のパソコンが壊れたのかも」と思っていた方も、多くはそうではありません。特に曲名の件は、いま同じ状況の人が世界中にいます。落ち着いて、当てはまるところから試してみてください。
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