子どもはかわいい。それは間違いないのに、気づけば今日も怒鳴っていて、寝顔を見ながら自己嫌悪。
イライラしてしまう自分が悪いのだと責めてしまう人は多いのですが、原因のほとんどは性格ではありません。切り分けて、ひとつずつ手を打てば減らせます。
この記事では、私や周りのママが実際にやってきたことを、
「なぜイライラするのか」「考え方をどう変えるか」「具体的に何をするか」
の順にまとめました。全部やる必要はありません。1つだけ持ち帰ってください。
イライラの原因は「子ども」ではなく「思いどおりにいかないこと」

まず、いちばん最初に知っておいてほしいことから書きます。世の中には、ストレスをためずに子育てをしている人が確かにいます。その差は、性格の良し悪しではありません。
予測どおりにいかないのは、子育てに限らない
子どもは大人の思い描くとおりには動きません。でもそれは子育てに限ったことではないはずです。
車を運転していれば、予想外の動きをするドライバーがいます。会社にも、仕事が遅かったりミスが多かったりする人がいます。
そこで「なんでちゃんと運転しないんだ!」とブチ切れるか、「ぶつからなくて良かった。運転が苦手な人もいるんだな」と思うか。その差が、イライラする人としない人の差です。
子どもには子どもの都合がある
子どもからしても、それなりの理由があります。まだ片づけたくなかった。ちょうどいいところで終わりになんてできない。お人形さんのご飯の時間だった。
それを一方的に「片づけなさい」と言われて、「はい分かりました」となるはずもないのです。
つまり、子どもがあなたをイラつかせているわけではありません。自分の思うようにいかないから、こちらが勝手にイライラしている。厳しく聞こえるかもしれませんが、ここに気づけると打つ手が出てきます。
自分のイライラがどこから来ているか切り分ける
原因が違えば対処も違います。次の表で、自分がどれに当てはまるか見てください。複数に当てはまる人がほとんどです。
| 思い当たること | 本当の原因 | 読むところ |
|---|---|---|
| 夕方になると理由もなくつらい | 体力的な疲れ・睡眠不足 | 「休息不足を疑う」の節 |
| 誰とも話していない日が続く | 精神的な疲れ | 「気持ちが晴れないとき」の節 |
| 自分の用事がひとつも終わらない | 時間が細切れになっている | 「解消法17選」の節 |
| パパの動きにいちいち腹が立つ | 期待値(ハードル)が高い | 「ハードルを下げる」の節 |
| 泣き方・反抗が最近ひどくなった | 子どもの発達段階 | 「年齢別」の節 |
考え方の工夫:ハードルを下げる
イラつくときは、実は相手にすごく期待している時だったりします。週末はパパが子ども担当になってくれればいいな。子どもがちゃんとお片付けしてくれるといいな。
そう期待していたのに、そうならなかったからイラついてしまうのです。
パパへの「高いハードル」をやめる
パパも子どもも、高いハードルを急に目の前に出されて超えられるわけがありません。
「土曜日は朝から子どもの担当ね!」と高いハードルを置いて跳ぶのをいつかいつかと待つより、「都合の良い時によろしくね~」くらいの低いハードルを置いて、「あ、跳んだのね~」くらいに思っておく。
決めた時間までに面倒を見てくれたら花丸。見てくれなかったら、そのあと公園に連れて行ってもらうなり、お風呂に入れてもらうなりで帳尻を合わせる。これだけでずいぶん違います。
やけっぱちでいい。「できていたら花丸」
心に余裕を持つことが大切だとよく言われますが、無理に持たせようとしても本当の余裕にはなりません。だったらもう、やけっぱちでいいのです。
子どもなりにおもちゃの棚におもちゃをしまっていたら、それで良しとしませんか。本当は種類ごとに分けてほしくても、おもちゃはおもちゃの棚に入っている。子どもも「お片付けできた!」と満足そうにしている。
洗濯物のたたみ方も、食器をしまう場所も、子どもに手伝ってもらうと「あれ?」ということはたくさんあります。でも、たたんである。食器棚にしまわれている。それで良しとしてしまう。ここで「ちゃんとしまってくれない!」と思い始めると、イライラママになってしまいます。
家でできるストレス解消法11選

ここからは具体策です。私やママ友が実際にやってきたものだけを挙げます。
- 昼寝をする…休みの日の朝や、子どもと一緒に。疲れている時は家事を思い切って手抜きして休む
- 掃除をする…ピカピカになった部屋を見ると気分まですっきりします。油で汚れたキッチンや窓ガラスは効果が大きいです
- ケーキやお菓子を食べる…子どもが昼寝している間に、少し高級なお菓子を隠れて食べていました。食べすぎには注意です
- 好きな飲み物を飲む…疲れた時は甘い物が効きます。ココアなどを、子どもの昼寝中に
- 音楽を聴く…好きな歌手でも癒し系でも。踊ったり歌ったり、子どもと一緒に楽しめます
- パンやスイーツを作る…我が家は長男が朝食パン派なので手作りしています。おいしいと言って食べてくれると嬉しさも倍増します
- ママ友・友達と話す…悩みを共有するだけで「自分だけじゃない」と安心できます。先輩ママからは役立つ助言をもらえることも
- ドラマを観て泣く…子どもが寝た後に録画を。感動して泣くとよけいに発散できます
- デリバリー・出前を取る…用意も片づけもないのでリフレッシュできます。頻繁だと家計を圧迫するので程々に
- 完璧を求めない…掃除を毎日しない、週1回はお惣菜、で大丈夫です
- 「1日ぐらい掃除をしなくても死にはしない」と唱える…1か月健診で助産師さんに言われた言葉です。知らないうちに無理をしていたと気づかされました
外に出てできる解消法7選
- 地域の支援センターに行く…同年代の子を持つママと話せます。同じ幼稚園に通うこともあるので、小さいうちから育児仲間ができると心強いです
- ひとりで買い物に行く…子ども連れだとゆっくり見られません。たまには旦那さんに任せて
- 美容にお金をかける…髪を切る、ネイルをしてもらう。きれいになると気持ちに余裕が出ます
- テーマパークに行く…子どもと一緒に思いきり体を動かすのも気分転換になります
- 好きなものを食べに行く…料理を休んで、自分が食べたいものをリクエストする日を作ります
- スーパー銭湯に行く…子どもが遊べるスペースのある施設も増えました。ひとりで行くのもおすすめです
- カラオケに行く…子連れで楽しめる店も多いので、ママ友と一緒に
疲れが取れないときは「休息不足」を疑う
いろいろ試してもだめなときは、心の問題ではなく単純に体が限界のことがあります。
子育ての疲れには、精神的な疲れと体力的な疲れの2種類があります。子どもは想像以上に体力があるので、付き合っているとクタクタになります。そして疲れの原因で多いのが「睡眠不足」と「休息不足」です。
私もほとんど毎日が睡眠不足でした。寝不足は体への負担がとても大きく、根性でどうにかなるものではありません。実家の両親や旦那さんに子どもを預けて、まず眠ってください。
→ 子育ての寝不足を解消する方法|夜泣き・寝かしつけの環境づくりから
年齢別:1歳の癇癪と、2歳のイヤイヤ期
「最近になって急にひどくなった」という場合は、あなたのせいではなく子どもの発達段階です。見通しが立つだけでも、受け止め方が変わります。
1歳ごろ:癇癪(かんしゃく)
歩けるようになると、興味のある場所へ自分から行こうとします。危ない目に合わないかとヒヤヒヤして、目が離せません。このころ、次のような癇癪が出ることがあります。
- 思いどおりにならないと泣いて暴れる
- とにかく泣き止まない
- 投げたり叩いたりと攻撃的になる
対処としては、落ち着くまで待つ・子どもの気持ちに寄り添う・代替案で気をそらすの3つです。癇癪の主な原因は子ども自身のストレスだと言われています。「成長の証」と考えられると、こちらのイライラも少し減ります。
2歳ごろ:イヤイヤ期
何を言っても「イヤッ」が返ってくる時期です。私がいちばん困ったのは外出先で、公園で「そろそろ帰ろう」と声をかけても「イヤッ」でなかなか帰れませんでした。
- 落ち着ける場所へ移動する…店や乗り物の中で泣き出したら外へ、家なら静かな部屋へ。気持ちを切り替えやすい環境を作ります
- 「イヤだったんだね」と声をかけて抱きしめる…否定せずに受け止めると落ち着きやすくなります
- その先にある楽しい見通しを伝える…「帰ったら大好きなおやつにしよう」など、次の楽しみを示します
イヤイヤ期は、子どもが順調に育っている証拠でもあります。
それでも気持ちが晴れないときは

私がいちばん効果を感じたのは、「誰かと話す」という方法でした。
子どもが小さい時、子どもを連れて仲のいい友達とランチをしたり、電話で話したり。子育てや家庭の話を数え切れないほど聞いてもらっていました。話を聞いてもらうと気持ちがスッキリして、イライラを減らすことができました。
会うのが難しければ、メールやLINEでも構いません。とにかく、ひとりで抱え込まないでください。
イライラを通り越して、涙が止まらない・食べられない・眠れないという状態が続くときは、休むだけでは戻らないことがあります。その場合は次の記事も読んでみてください。
→ 子育てのストレスが限界なときに|原因4つと今日からできる対処法
叱り方そのもので悩んでいる場合はこちらです。
→ 新米ママが子育て中にベストなタイミングで子供を叱る場面とは!?
まとめ
最後に、順番だけ振り返っておきます。
- イライラの原因は子どもではなく「思いどおりにいかないこと」だと知る
- 体力の疲れ・精神の疲れ・時間の細切れ・期待値の高さ・子どもの発達段階に切り分ける
- パパにも子どもにも、ハードルを低く置き直す
- 家でできること、外でできることから1つだけ試す
- それでもだめなら、まず眠る。そして誰かに話す
ママが笑顔でいることが、いちばんの子育てです。手を抜けるところは抜いて、毎日を楽しんでいきましょう。

